レンジ

 電気屋で電子レンジを買うのである。
 電気屋の正面玄関に車の尻を向け駐車。電気屋の中に入り、電子レンジコーナーへ。これと思った品を店員に注文し、支払い。店員がレンジを持って車まで運んでくれるというので、彼と共に電気屋の出口へ向かう。店員と並んで歩いていた私だが、出口が近くなったところで歩みを速める。外は雨。一気に車まで走り、鍵を差し込む。バックドアを上げた私の目に入ったのは、丁度レンジのダンボール箱が収まりそうなスペース。荷物と荷物の間のスペース。偶然のスペースである。そこに駆けてきた店員の電子レンジが滑り込んだ…!