良いパンチ

 ライブハウスの様な場所。バンドのような人たちがステージで何かやっている。
 脂ぎった恰幅の良いドラマーが何やらパフォーマンスを始め、他のメンバーは姿を隠した。ステージの袖にあった長椅子に座った私は、その様子を見ている。
 すると、そのドラマーが私に近付き、私に向かって塗料スプレー(黒)を吹きかけてくる。嫌がる私に組み付くようにしながら執拗にスプレー(黒)を吹きかけてくるドラマー。目を閉じてスプレーが入らない様にしていた私だったが、額の辺りに少しスプレーがかかる気配を感じた。離れようにも上手く脱出できない。段々とつのるイライラ。
「おい、止めろ!そいつは…」
客席にいた男性がドラマーを制止しようと声をかけるが、私の我慢は限界を迎えてしまった。ドラマーの顔面に拳が命中。
 
 ベッドの枕元にある棚に拳が命中。痛い。まだ起きる時間には早い。私は眠りに戻る事にした。