生きる事を許されている

 土曜日
電話一発、起床。ライブを見に東京へ行こうと考えていたのだが、それ以外の予定は白紙だった。昼食の約束をした私。ゆっくり家を出て、やがて正午。
大きな地震があったようだ。私の住む地域でも震度3程度の揺れはあったらしいが、全く気が付かなかった。茨城に住む叔父などは、自分が揺れているのかと思ったそうだ。脳溢血で。
待ち合わせ場所に着いたが、向こうが少し遅れるそうなので、付近で買い物。GC用ソフト『突撃!!ファミコンウォーズ』を中古で購入。家に帰ったら積む予定。
金を使って落ち着いたところで昼食。某一家と中華屋でビール。しょっぱい料理でお腹が一杯なところで、解散。一人神田へ。
ライブは小岩なので、乗り換えで下車する秋葉原で時間を潰そうと思っていたのだが、神田の友人を訪ねてみては?との勧めがあったので、そうしてみる事にしたのだ。
神田の靴屋にいるとの事だったので、神田駅周辺を適当にサーチ。しかしそれらしい店は見当たらない。口淋しいので、とりあえずビールを買おうと酒屋に入ると、店主がいない。呼んでも出てこない。諦めてビールを冷蔵庫に戻そうとしたら出てきた。
歩きながらの酒はいい。行儀は良くないが、景色も人も次々変わって飽きないのがいい。景色や人を変えない自由もある。
ざっと見て、店が見当たらなかったので、本来の目的地である秋葉原へ。サントラの類を買い漁る予定。窓からブックオフが見えたので、そこにも寄ろうと画策。
途中、近所に知人の重病さんが住んでいた事を思い出し、呼び出しの電話。御徒町の酒場で呑もうと話に。そうとなればブックオフに寄る暇は無い。サントラだけ買い漁る事にした。
例の事件現場を通過。TVで見るあそこと、今いるここでは大違いだ。演出も何も無い。手も合わせず、冥福だけを祈った。通りすがった、この辺りに似つかわしい青年が、私の武術の師匠と同じ様な意見を述べていたのが印象的だった。
買い物を終え、御徒町へ。目当ての店その1が開店するまでの繋ぎという事で、目当ての店その2へ。串は高いがビールは安い。神田の靴屋の事を聞くと、どうやら駅からは離れた場所にあるらしい。ボロボロのスニーカーを替える機会かと思ったが、仕方ない。店を変えて、目当ての店その1。その2と比べると、串が安く、酒が高い。
重病氏と別れ、小岩に移動。MAX OVERHEAT企画『HY-BLOOD ENERGY vol.40』。呑みすぎてだいぶ頭がおかしくなっていたらしく、行動もおかしくなっていた。吐いたところで試合終了。終電も頭も身体も危ないので、トリのMAX OVERHEATを見る事無く駅へ。
 日曜日
群馬行きの最終電車が人身事故で1時間遅れというハメ。乗換の埼玉の寒さに震え、ようやく乗れた電車。開放感とダルさで、人目もはばからず横になった。
終点高崎で、「終点だよ」。タクシー待ちの行列数人。こんな時にタクシーは出払っている。業を煮やした一人の勇者がタクシー会社に電話をかけ、複数のタクシーを召喚。家に帰り着いて、寝たのは午前3時半。
6時起床。今から出勤というのが信じられない。ぼやけた頭に、昨日頂いた『motorhead tribute』。
山には、あまり吠えない白い犬と、よく吠える白くない犬がいる。よく吠える犬に餌をやった。餌入れに近寄る犬に「待て」と言うと、待った。「座れ」と言うと、座った。「よし」というと、チンポがニョキニョキ生えてきた。もう一度「よし」と言うと、餌を食べ始めた。チンポはスーっと収納された。
夕飯は鰻。