最後の咆哮

 脱いだ靴下を再び履こうとしたら虫(middle size)の死骸がこびり付いていた。昔、運動靴の中にいたカマドウマを素足ですり潰してしまった事があるが、あれのぬるいバージョンみたいなものだ。今日は細かい怪我が多かったが、この虫の呪いだったのだろうか。不幸にも人生を終わらせてしまった、この、名前も分からない虫の冥福を祈った。指で弾き飛ばした後、思い出したように。すみません。人類は生き延びねばなりません。