こりすのはつなめ

 バイトの休憩時間は1時間までなのに、2時間も休憩してしまった!という夢を見て、起きたら既に14時30分だった。今日も16時からライブが開始するらしい(ライブハウスの予定表では15時30分とあったが)ので、遅い昼食をとってから出発。
 16時少し前に着いたが、全然始まっていなかった。なので暇潰しに周辺を散策。しばらく歩いていると戸山公園があった。高田馬場の近くらしい。そして道の反対側には保善高校が。週2回も高田馬場に来て保善高校前交差点を横断しているのに、一回も通りかかった事のなかった謎の高校。校舎の横を通っただけだったが、保善高校の謎が少し解けたようで嬉しかった。帰りは、これも通った事の無かった線路沿いの道を往った。少し歩くと大久保駅が見えた。先ほどは気が付かなかったが、ライブハウスの割とすぐ近くだったらしい。新宿〜大久保〜高田馬場が繋がった。記念に酒と肴を購入。
 「STREET ANARCHISM TOUR 2005 FINAL 2DAYS SPECIAL」二日目。久しぶりの殺亞愚やVEIHAIZなど。惡意は二日目なので傍でゆっくり曲を聴こうかと思ったが、無理だった。ライブ中に、他の客の手元からこぼれた酒が手に付いた。舐めたらぶどうの味がした。冬眠中の熊もこんな風に自分の手を舐めて美味いとか甘いとか思うのだろうか。最後のGUILLOTINE TERRORの時にひょこひょこ前に出ていったら、客が振り向きざまに振り回したコブシで眼球を押し込まれた。涙が出た。最近よく泣く。感情とは無縁なところで。
 帰り道、信号待ちをしていると、一人の青年が車が来ない隙を見計らって信号無視をはたらこうとした。しかしタイミング悪く車が来てしまい、数歩踏み出した所で静止。新たな機会を探すが、なかなか車は途切れない。完全に渡るタイミングを逃していた。しかしまた人ごみの中に引き返すのも気恥ずかしいのだろう。恥ずかしさを紛らわす為か、携帯電話を取り出して弄り始めた。そして信号が青になったが、携帯に意識を奪われていたので、後ろで待っていた人々に追い抜かされそうになる。しかし最後の意地か、なんとか最初に歩道を渡りきっていた。
 帰宅後、鏡を見たら、白目に血が滲んでいた。
 今日学んだ事
「東京は結構狭い」
「熊の気持ちを理解したように錯覚した」
「ライブ中にひょこひょこ前に出ていくと、眼球を押し込まれる」
「信号は守りましょう」