加速する人間の人生

 土曜日
仕事を終え、今日も学生気分に浸ろうと思い、東京へ。しかし、宿屋の主人達は店を空けているのだという。身の振り方を考えていたところ、宿屋の主人から連絡が。5/9氏宅に来てくれとの事。
5/9氏宅で話に華を咲かせる友人達の姿を夢想しつつ、お土産のビールとコーラを購入。しかし暫く振りの道だったので、行く先を見失ってしまった。主人に電話をするも、繋がらず。仕方なく場の提供者である5/9氏に直接電話したところ、「うちに来るなんて話は聞いていない」との事。手に提げたビニール袋が重みを増した。
まさか二人でこのビールとコーラを空ける事になるのだろうか?という可能性の想像に不思議な魅力を感じつつ、とりあえず電話での誘導に従いながら、5/9氏宅に向かった。
やがて路上に見えたTシャツにトランクス姿の人物。5/9氏。ああ、こういうものが許される風土なのだな、と思うと奇妙な安らぎさえ覚えた。
5/9氏宅では宴が始まっていた。私が5/9氏に連絡を取った直後、彼ら(四人)がやって来たらしい。事前連絡もなしに。自分の身に置き換えてみると恐ろしい。
減っていくウィスキー瓶の中身。
宴も終わり、主人らと宿屋へ移動。途中、(無職)の踵に爪先をぶつけ、雪駄履きだった為に剥き出しの爪は割れ、血が滲んだ。
 日曜日
早朝、話し声で覚醒。お針子と(半裸)であった。(半裸)と同衾しながら会話に参加したところ、吐き気に襲われた。昨晩飲み過ぎたらしい。耐え、水を多量に摂取。ぬるかった。
やがて主人が起床し、お金を稼ぎに出かけた。そのうち、主人とお針子の一粒種も起き出し、状況は混沌へ。気が付いたら、主人が仕事を終え、帰宅。
昼食後、外出したお針子と入れ替えに忍者の頭領が来訪し、主人となにやら難しい作業を始めた。ハイテクを駆使する事の重要性を感じた時間であった。出来なくても悪くはないが、出来た方が良いのである。
やがて帰宅したお針子が、一粒種と共に、公園にランダム出現するというインテリ少年に会いに行くというので、それに付いていった。
公園着後、当然の流れでブランコに。背中を押されて限界突破。更なる高みへ。上を向くと、迫る緑が花火みたい。ドーンドーンという効果音を頭の中で鳴らした。漕ぎすぎてこみ上げる吐き気。
謎の遠足集団の出現の混乱の中、突如として、通称インテリ君が出現。挨拶もそこそこに一粒種と戯れ始めるインテリ君。破壊的なブランコへのアプローチで、ブランコの可能性を大きく拓いた。
公園内を駆け回り、やがて痛み始める心臓。爪先の傷も開いて、血が。そしてこみ上げる吐き気。
最終的にボール鬼的な事をやった。後ずさりしながら逃げていたら、公園のゴミ箱に激突し、うろたえたところを仕留められた。ぼくは、つかまったときもあったけどつかまえたときもあったので良かったです。
18時。別れを告げると、我々を一顧だにせずに家に向かってに全力疾走するインテリ君。私もライブを見に新大久保へ移動。『PUNK ADDICT! vol.39』。電車だったので時間が心配だったのだが、最後のHAZARDまで見られたので良かったです。
帰りの湘南新宿ライン最終。人間が線路内に立ち入ったという事で、電車が十数分止まった。ギリギリ記憶に残る程度のつまらない事件。
 月曜日
昼飯の時、大量の蝿が引っ切り無しにおかずにたかろうとするので、発狂しそうになった。大量のおかずでお腹が一杯になった。
 
 私信
北海道土産の、缶ビールの空き缶を持ち帰るのを忘れてしまい、申し訳ありませんでした。