眠たいだけの日

 生活の環境が変わると、色々と目新しいものに触れて、毎日の朝を新鮮な気持ちで迎えられるが、このところだいぶ飽きてきた。
 あと半世紀以上はここでこうするというのに。ここでこうせざるを得ないというのに。
 むしろ繰り返しを愉しむようにせねばならないのか。夏休みの休みのような、ありがたみの薄い休みのような、地味に楽しくて退屈な感じを。夏休みと違って、地味に辛くて退屈なのであるが。
 今日、車に乗っていたら、右折したがっている車がいたので、通して差し上げた。私が最後尾だったので、とっとと行ってしまえば良かったのだが。バックミラーとか見ていなかった。相手に余計な気を使わせてしまった。「ありがとう!」と思われたろうか、と思った。救われた。