とおくのくわばら

 金曜日
仕事を終え、車で山道を走らせていると、道路の中央に佇む鷹を発見した。鷹はこちらに気が付き、飛び立とうとしたが、その動きがゆっくりであった為に、車とぶつかりそうになった。私はブレーキを踏み、車のスピードを緩めた。鷹はフロントガラスに触れるようにして、そのまま飛んでいった。
一時帰宅し、東京へ。丁度同じ頃に駅に着くのであれば一緒に帰ろうと、外出中の家人2から提案を受けたので、そうする事に。
予定時刻から見て、やや早めに到着してしまったので、駅前のゲーム屋を物色したり、コンビニで立ち読みしたりして時間潰し。いつの間にか時間は過ぎ、某西口公園で座り込んでいた頃には、予定時刻から30分が経過していた。人と会っているそうなので、こちらから連絡するのも悪い、と思っていたところに電話が。まだ用件が済んでいないとの事。家人1と家人3と無職1がいるオウチに先に帰ってはどうか、という話もあったが、1時間待ってただ帰るのも癪だったので、とことん待つ事にした。
15分以内に再度連絡するという言から30分後、住宅街の中に突如として出現した、道路にガードレールが縦横無尽に走る謎のエリアに私がいる頃、今から用件を済ませる旨の連絡を受けた。
詫びにビールを一本くれるというので、肴として芋などをコンビニで購入。購入中、駅に到着したというので、駅へ。用を足したいと言うので、公園へ。公園の便所が使用中だというのでコンビニへ。そしてオウチへ。
帰宅後早々に眠りについた家人2の鞄を物色し、ビールを取り出し、すっかりぬるくなったそれを、冷めた芋を肴に飲んだ。家人1お勧めの動画をネットで鑑賞しながら。
寝落ち。
 土曜日
朝6時半起床。
昼、突如、キタからの来客あり。数年来の知人にして初対面のアナゴ氏(ロート!)。俄かに祭りの様相を呈するオウチ。
中華屋で昼食、のち稽古。家人1に間接を極められながら嬌声を上げるアナゴ氏が気になる様子の無職1に頭をはたかれる己。
稽古後、居酒屋99で酒を入れつつ、板橋の花火大会へ。稽古に参加した人々に加え、家人2と家人3、埼玉県民2人に、私よりも古くアナゴ氏を知る(が面識なし)メガネ男子2、さらに無職1(メガネ男子1)の知人である有職1と有職2、という大所帯。駅から土手まで歩くのが苦痛に感じられたので、適当なコンビニの庭で鑑賞。狂うなどした。
 日曜日
昼まで寝て、それからインドカレー屋でカレーを食べ放題食べて満腹に。目黒に移動し、噂の目黒寄生虫館に。思ったよりも規模が小さかったけど、寄生虫Tシャツなども購入できてご満悦。
という土産話を聞いた夕方5時。睡魔に負けてカレーと寄生虫をパスした私は、一人惰眠を貪り、先行して帰ってきた家人2と家人3が持ち帰った麦茶を飲むなどして過ごしていた。
この時点で、昨日の花火の面子から3人ほどしか減っていないという事実。部屋がみっしり。みっしりした部屋の中、突如として無職1がメガネ男子2を犯し始めた。「らめぇぇ!!」などと口走り、顔を紅潮させながら辱めに耐えるメガネ男子2。無職1が、暴れるメガネ男子2の上半身を押さえるように私に言うので、そうした。男はみな傀儡。ピースフルな雰囲気に感化されてか、家人3(幼女1)も輪姦に参加。
事を終えた後、酒をグビリとやりながらこの先の行動をどうするか思案。もともとライブを見に行く予定でいたのだが、諸々あって(主に脳内で諸々あって)、家人2とアナゴ氏を伴って、アニメ特撮カラオケの会合に参加。
今回の参加者は、主催者である病人(巨乳)を含めた6人。主催者が歳を重ねた事を、大量の苺でデコレイトされたケーキで祝った(未開封)。肝心のカラオケ自体は、想像の更に一つ上を往くアナゴ氏の美声により、何とも良い具合に。
やがて終電が近付いたので、己一人離脱。
 月曜日
普段使用しているワゴン車が入院していたので(内蔵のアチコチに穴が空いていたらしい)、代わりの乗用車で出勤。
仕事をこなして帰宅途中、雷雨。土砂降り。道路は川に。そして雹。そして部屋の窓が開きっ放しという事実。頭に浮かぶのは、雨でビタビタになっている自分の部屋。そして、ガンジスになっている荒川(9.11!!)。しかし安全の為に時速20キロでゆるゆると。
実家の辺りは小雨だった。殆ど濡れの無い我が部屋。そして帰宅直後に土砂降り&雷。
その時、祖母が線香を焚きだした。