唖猫雪月花

 山は雪。というか吹雪。しかし暖かいこの時期。止んで陽が差したら、一瞬で溶けた。
 衝撃の事実を知る。オシキャットは、ものが言えない猫という意味ではなかったのだ。オセロット(山猫)とアクシキャット(交配を繰り返したとか、意図せずとかの意味)を混ぜた名前だそうだ。あまり鳴かないというのは偶然らしい。日本語のオシと英語のキャットを組み合わせたネーミングに脱帽したものだが、その帽子を被り直す思いである。暑くて脱いだけどなんか風が冷たいからやっぱ被ろうかなーなどと誤魔化す感じで。
 週末は花見。金曜夜〜日曜夜まで日暮里で暮らすのだ。実際には暮らさない気もする。具体的に何処で?どんな連中と?知らん。あそこら辺じゃいつでも誰かが何かやっているだろう。それが知っている誰かかもしれない。混じったり混じられたり。さらったりさらわれたり。
 月は何処だ。月を出せ。