靴下まで濡れ濡れ

 日曜日
東京、池袋へ。幼女の誕生日なのであった。
午前10時。豊島園に行こうという話なのだが、先ずは飯でも、という事でサイゼリヤに。誕生日にサイゼリヤか、という気もするが、お子様プレートで大満足のランチタイムが約束されているのだ。大人はビール。
練馬の豊島園は曇り空。寒い。ウォータースライダーに乗ってビューン!といきたかったが、そうもいかなそうだ。むしろ遊園地に併設してある温泉の方が魅力的。
遊園地では、メリーゴーランドに乗ったり、ジェットコースターに乗らなかったり、アンパンマンのヤツに乗ったり、空飛ぶ機関車に乗ったり、アンパンマンの別のやつに乗ったり、ロボを操縦する人と戦ったり、ミラーハウスに入った人々を待ったり、座席が盛んに上下する遊具に乗れなかったり(30分ほど並んだ末に雨天中止。小雨に打たれて冷えた体。幼女は寒いからと抱っこをねだり、体力も尽きた末の宣告であった。ちなみに、並んでいる時に付近の家族連れの会話を盗み聞いたのだが、豊島園は豊島さんが造ったからそういう名なのだという。区は関係ないそうなのだ)、車版メリーゴーランドの回転盤の上に体育座りをして回転したり、別の車版メリーゴーランドで人が回る様を見たり、屋内運動施設で子供に混じって管の中を這いずり回ったりした。
締めに施設内のカレー屋に入店。遊園地の食堂にしては妙に良い店だった。何故か仏像や神像が大量に売られていたり。
食べ終えると、外は土砂降り。傘は一本。エントランスまで私が往復して送っていく方式が採られたが、ほぼ全員ずぶ濡れた。濡れたくない時に濡れた時の挫折感は心臓に痛みを走らせる程である。足の踏み場所を間違えて、靴下に染み込んで。ずぶ濡れの帰りの電車。全員寝た。
再び池袋。練馬の民であるY氏とU氏が合流。うどん屋で適当に飲み食い。冷房がとてもよく効いていたので、凍えた。とりあえずビール。
これだけでは誕生日としてあんまりなので、某カラオケ屋へ。誕生日サービスでハニートーストを貰い、貪った。記念撮影もパシャリ。背景に映った蛇足達が、この写真の撮影時期を知る手がかりになるのだろう。
電車に乗って群馬へ。
 月曜日
群馬に着く頃には、服はすっかり乾いていた。服が乾いているというだけでこんなにも嬉しくなるだなんて、いつも濡れた服を着てれば相当いい性格になるだろう。
少し寝て。
寒さで目覚めて、朝、仕事。春のような、秋のような、良い具合の天気。お昼寝グッスリ。
こんな良い日の夕飯はカレー。