回想

 日々あった事を書くのが日記。これは日記なのである。しかしそうすると、平日は、眠い、くらいしか書く事が無いし、休日、しかも連休ともなると、書き切れない程の出来事がある。出来事が多いと文章が長くなる。書くのがだんだん億劫になってくる。内容を端折りだす。思い出す努力を怠る。
 土曜日
(幼女)をケンタッキーに連れて行く途中、(幼女)がティシューを配る人からティシューを受け取っていた。習性として、道端で配っている只の物ならなんでも貰いたがるのだ。
そこに現れた、漫画喫茶のサービス券を配るくまさん。「くまさーん!」と言いながら抱きつく(幼女)。くまさんからサービス券を受け取った(幼女)は、お礼に先程貰ったティシューを差し出した。受け取るくまさん。再び抱きつく(幼女)。「くまさんなんであんなところにいるんだろうね」と(幼女)。「あれ本物のくまさんじゃないんだよ」と(幼女)。「中に人が入ってるんだよ」と(幼女)。「頭おっきいし変だよね」と(幼女)。
 日曜日
毛の無い狸を見た。前にも見た事があったような気もしたが、これほど近い距離ではなかったろう。頭には少し毛が残っており、一見すると、ハイエナに見える。小さいハイエナ、毛の無い狸。しかしあれが本当に狸かどうかという根拠は殆ど無いのだ。
帰宅し、風呂に入ると、風呂が柚子湯。今日は冬至か。いい香り。ポッカポカ。
 月曜日
何故か今日も柚子湯。柚子が包まれているタオルでおまんじゅうを作った。湯船に沈めてブシュゥウウ。十数年ぶりの音色。