小岩→大崎

 昨日は結局朝方になってから寝た。何をやっているのか。しかし充実はした。
 今日は小岩でSSORCのライブがあるというので仕事を終えてから向かった。終わっていた。仕事行く前にデモ聴いてたりとかしたのに。厚意でトリのCATAPLEXYを見させてもらった。感謝。白塗りでインバネス着ててトゲとか凄く長くて多くて…と、見た目からして素敵だったが、曲も演奏も良くてかなり格好良かった。辛うじて所有していたデモの曲もやってくれたし、行った甲斐は充分にあった。
 帰宅後、台所の片付けや洗濯をした。洗濯機が回っている30分の間、夜の街を散歩。
 私の履いている雪駄は、そろそろ壊れかかっていて、歩く度に空気が出入りする妙な音がする(これは雨の日に顕著になる)。
 道を歩いていると、前方に体操をするおばさんがいた。背中を見せているので私には気がつかない。彼女は周囲に誰もいないと思っているからこそ体操をしているのだろうから、体操途中で私が直ぐ横を通ったら死にたくなるに違いない。そう思い、足音を大きくして、接近を知らせた。途端に彼女は自転車の籠の中に入れてあった買い物袋を掴んで早歩きで、振り返りもせず、歩き始めた。色々と疑問も残ったが、私は考えるのを止めた。
 猫がいた。通りすがりに、歩きながら雪駄を足の裏に打ち付けて、パシパシと音を出してみた。想像したよりも反応が薄かったので悔しがっていると、今度は車のバンパーの下あたりで白い猫がゴロゴロしていた。鈴を着けているから誰かの飼い猫なのだろう。あまりに可愛らしさに膝から崩れ落ちそうになったが、耐えた。
 アパートの5階あたりにおばあさんがいた。アパートの真下を通る時、もう一度おばあさんを見てみた。おばあさんも私を見ていた。私は雪駄から変な音を発しながら歩いていたので、おばあさんがそれを聞いて下を覗く可能性を捨てていなかった。しかしおばあさんは私が真上を見上げている事を想像しただろうか。その恐怖たるや。
 ガサガサと音がするのでそちらの方を見ると、猫がゴミ袋を漁っていた。そのまま通り過ぎたが、はっとして戻ってその場所をもう一度よく見た。先程、猫が狸に見えた気がしたのだ。家の近所で二回ほど狸を目撃しているので、可能性は低くない。むしろ確信に近いものを持ってそれを確認した。猫だった。しかし猫に化けた狸だったかもしれない。
 道幅の狭い路上でバットの素振りをしている人の横を通るのは勇気が必要だ。私が近付くとバットを肩に担いでストレッチの真似をし始めるが、油断は出来ない。
 その後猫二匹と遭遇。