砕ける音

 電車に乗ると、独り言が激しいオジサンがいた。やがて、謎の大きな網を持ったオネエサンが乗り込んできた。同時に、3人組の少年達が入り込んできた。少年の1人が、別の少年にぶつかって、ぶつけられた少年は、手に持っていたベビースターラーメンを床にぶちまけた。彼等は次の駅で降りるらしく、座り込んで、一生懸命ベビースターラーメンを拾い集めた。しかし、全て拾い切る前に駅に到着してしまい、そのまま下車した。少年達と入れ違いに電車に乗ってきた人は、ベビースターラーメンを踏んで、ギョッとした様子で「ベビースターラーメンだ」と言った。